『企画』06 「一枚絵で書いてみm@ster・2」参加作品 『IceBreaker』

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                     【一枚絵で書いてみm@ster/お題:ハニワP】






【1分前】

 伊織の白い目。
「アンタのせいだからね。春香」
 春香の白い息。
「い、伊織だってほら! 賛成してくれたじゃない!?」
 辺りは、白い世界。




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【3ヶ月前】

 プロデューサーの手に、一冊の雑誌があった。
 中高生をメインターゲットとしたファッション&ポップカルチャー誌、『パルフェ』。
 そして、今月号の巻頭カラーでは、伊織と春香の特集が組まれている。
 タイトルは、『夏色のロマンス』。
 ポーズを決める2人のカットには、それぞれ『リゾラ』と『太陽のジェラシー』の歌詞が添えられていた。
「何よこれ。春香とセットだったなんて聞いてないわよ?」
 ソファの背もたれに体を預け、不機嫌そうな頬を膨らませる伊織を見て、
「ご、ごめんね、伊織。プロデューサーさんが絶対に秘密だって――」
 と、春香が両手を合わせて謝った。
 ツン、と春香から顔を背けたその先にはプロデューサーの顔。
「だってー、言ったらゴネるでしょ? 伊織ちゃん」
 プロデューサーは苦笑する。
「伊織ちゃんの新曲と、春香ちゃんのベストアルバムのPR兼ねてるんだから喜んでよ」
 はぁ、と嫌そうに手を出す伊織に、プロデューサーがサンプル誌を手渡した。
 次見せて、とはしゃぐ春香を黙らせ自分の隣に座らせると、伊織は笑みを抑えながらページをめくった。


【1ヶ月前】

 二日酔い、という訳でも無さそうだが、プロデューサーはひどく頭を抱えていた。
「何悩んでるんですか? プロデューサー」
「ああ、春香。伊織もさ、お前らから見て、『冬の似合うアイドル』って、誰だと思う?」
「『冬』、ですか…?」
 春香と伊織をモデルにした『パルフェ』特別号は、爆発的な売れ行きを見せた。
 過去の販売記録を大きく上回り、どこの本屋でも売り切れたらしい。
 気を良くした編集部は、765プロのアイドルを使いたい、とシリーズ化を提案してきたのだった。
「『秋』は律子さんと雪歩でしたよね?」
「ああ。『秋色のホリディ』だな。あれもなかなか好評だったらしい」
 普段から大人しいイメージの2人に、茶色やベージュ、アイボリーといった落ちついた色が良く似合っていた。
「律子がベタに『秋』なんだから、雪歩は『冬』に取っておけばよかったじゃない」
「だって、社長が『秋と言えば、コスモスだな!』とか言い出しちまったんだもんよー」
 あぁ、と呆れる伊織。あー、と苦笑する春香。
 社長の得意げな表情を頭から振り払うかのように一度頭を左右に振ると、春香は右手の人差し指を立てる。
「プロデューサーさん、きっとファンのみんなも次は誰だろう、って想像してると思うんです」
「まぁ、そうだろうな」
「そこで、一番意表をつく戦略はどうでしょうか!?」

 『夏』の2人の再登場――それが、春香のアイデアだった。


【1週間前】

「焼津!?」
「ああ、焼津。静岡県の港町だよ」
「誰も聞いてないわよ。っていうか、知ってるわよ、そのくらい」
 冷め切った伊織の視線にも慣れたもので、プロデューサーは淡々としたものだ。
 勝手にスケジュールを入れておきながら行き先を秘密にしていたプロデューサーに、伊織は腹を立てていた。
「『冬』の撮影なんで、どうしても雪を扱いたいらしいんだ」
「雪ですか!? いいですねー! 私、雪って大好きですっ!」
 キラキラと目を輝かせる春香とは対照的に、伊織はため息をつく。
「それで何で焼津なのよ。焼津に人工スキー場があるなんて話、聞いたこと無いわよ」
「とりあえず出版社側の手配で、小型の人工降雪機は手配できたんだそうだ」
「手配、って移動可能なサイズな訳? そんなの舞台演出用じゃない。地面に落ちたらすぐ溶けるわよ」
「だから、焼津に行くんだよ」
 得意げなプロデューサーの顔を見て、伊織の中でいくつかの知識が繋がる。
「まさかアンタ――」
「プロデューサーさん! 撮影は2日って聞いてるんですけど、お泊りですか!?」
「お、いい所に気づいたな、春香! 先方のご好意で、老舗温泉旅館にお泊りだ!」
「ちょっと、盛り上がる前にキチンと――」
「温泉ですか!? うわぁ、きっと海の幸も美味しいんですよね!?」
「ああ! もしかしたら『舟』が出るかもしれないぞ!」
「舟ですか!? テーブルの上にデデーンって――」
「アンタ達、ちょっと黙りなさいよッッ!」


【1日前】

 港町。波の音。潮の香り。
 風景。まだ色浅い山の緑と、薄く遠い海の碧。
 旅行。旅の高揚。遠出の疲れ。
 足湯。部屋の茶菓子と本場の緑茶。座布団、大の字。
 温泉。岩風呂、露天風呂。隣からプロデューサーの声。応える声、2つ。
 夕食。海の幸。山の幸。山菜と、桜海老のかき揚と。
 船盛。嬌声。たしなめる声。
 温泉。湯煙。星空。
 就寝。あったかい布団。明日への期待――。


【1時間前】

「来るんじゃなかったわ……」
 伊織の声に、春香が慌てて声を上げる。
「ダメだよ、伊織! そんな事言っちゃ」
「いいのよ。向こうの声が聞こえないって事は、こっちの声も届いてないのよ」
 伊織はイヤウォーマーの上から両耳を押さえ、イヤホンから音が聞こえないか確認する。
 ――無音。
 完全に音声は遮断されている。
 プロデューサーからの指示が途絶えて、もう10分が経っていた。
 最後の雑音は、何だったのだろう。一瞬、辺りが真っ暗になったけれど。
 何か、金属質な音も聞こえていたし、人の叫び声も聞こえた気がした。
「どうしたんだろ。ちょっと、心配だよね」
 春香は周囲を見渡した。
 何も見えない、白い空間。その中に、しんしんと雪が降り続いている。
 

【1分前】

 伊織の白い目。
「アンタのせいだからね。春香」
 春香の白い息。
「い、伊織だってほら! 賛成してくれたじゃない!?」
 辺りは、白い世界。
 辺りは、何も無い世界。

 
【1秒前】

 ――クチンッッ。
 可愛らしい春香のくしゃみ。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


 プロデューサーからの連絡が途絶えて、1時間以上が経過していた。
 2人はプロデューサーに呼びかけ、それが無駄と分かるや、次には出口を探し始める。
 だが、残念ながら内側から出入り口を操作する方法は見つからなかった。
 その間も雪は降り続き、ささやかだったはずの積雪は、いつしか2人の足首まで届いている。

「トラブルだとしても許せないわ」
 気温よりも冷たい伊織の声に、春香の背筋が凍った。
「大体、いくら貧乏事務所だって限度ってモンがあるでしょ」
 伊織はウサギのぬいぐるみを抱く腕に力を入れ、フンと鼻を鳴らした。
「何が悲しくて冷凍マグロといっしょに閉じ込められなきゃいけないのよッ!」
 焼津漁港の年間水揚げ量は約20万トン。これは銚子に次いで、国内第2位の規模である。
 その水産業の中心はマグロとカツオであり、焼津には国内有数の冷凍保存倉庫が点在していた。
 冷凍マグロの流通は日本経済への影響が大きく、常に最新鋭の設備が整えられている。
 そのうちの1つが、今日の舞台だった。
 1週間後に港へ戻る漁船の積荷を迎えるため、空っぽになった区画に、2人がいる。
 クレーンに取り付けた人工降雪機からは、大き目の雪片が降り続いていた。

 室温は、0℃の設定と聞いている。だが、体感温度はもっと低い。
 2人の吐く息はすぐに白く凍りつき、足下の雪へ沈んでいく。
「どうにか出る方法を探さないと……」
 撮影スタッフは、隣のコントロールルームに繋がる隔壁の向こうに消えたっきりだ。
 出入り口は固く閉ざされ、こちらからは開ける術が見つからない。
 春香と伊織は、完全に孤立していた。
「私、何かないか、もう1周してみるね」
 春香はそう言うと、足早に駆け出していった。
 その背を無言で見送ると、伊織は改めて、部屋の状況を確認する。
 ひどく広い、浴槽の底にいるような感覚だった。
 窓は無い。壁面に凹凸も無い。目の前に広がるのは何も無い、白い空間。
 ともすれば遠近感も狂うような空間に、伊織は取り残されていた。
 振り返れば、春香の後ろ姿。その先には、クロマグロが入ったコンテナが積み重なっている。
 コンテナには、登れるかもしれない。ただ、登った所でどうしようもない。天井にも窓は無い。
 結局、入り口は1ヶ所だけ――。ただし、内側から開けられそうな気配は無い。
「携帯も無いし……」
 ついポケットに手を当ててしまってから、気が付いた。全てプロデューサーに預けていた。
「携帯あっても、圏外かもしれないしね」
 振り向けば、春香が自分の体を抱くようにして立っている。
 伊織は、その春香の表情に、かすかな違和感を抱く。
「何か、あったの?」
「ううん。別に。ちょっと寒いかなって――」
「春香」
 伊織は、春香のごまかしを許さない。
「アンタがどこに行ってたか、見てるんだから。私が同じ所に行けば同じものを見るのよ」
 強い視線。そして同時に、不安そうな視線。その必死の光を見て、春香は過ちを悟った。
「そうだね。隠しても、しょうがないよね」
 春香は、ことさら明るい笑顔で答えた。
「今、この倉庫の温度は、マイナス15℃だって」
「はぁっ!? 何言ってるのよ! あのバカプロデューサーは0℃設定って――」

 あの時、何が起きたのだろうと考える。
 何がイヤホンから聞こえたか。
 金属質の何かが倒れるような音。悲鳴。叫び声。
 何が起きたか。
 停電。そして再び明かりが点き――

「緊急時用の独立制御」
「え、伊織、何? それ」
 春香の声にも答えず、伊織が振り返って歩き始める。そして、春香が立ち止まっていた位置へ。
 そこには、この倉庫の温度計と細かな仕様が書いてあった。
「わ、今、マイナス16℃に下がってる」
 春香の驚きの声。そして、伊織は蒼白な顔になる。
「1回、停電があったわよね」
「うん。あった」
「あのせいで、緊急用の予備電源に切り替わったのよ。だから、温度設定がリセットされてるの」
 伊織の声は、小さく震えている。寒さと、もちろんそれ以外の理由もあって。
「流通倉庫は中の物への被害を最小限に抑えるために、庫内温度を設定温度に近づけようとするわ」
 伊織の指が、金属製のプレートの上をなぞる。
「この倉庫は冷凍マグロの専用倉庫。2年でも3年でも、味を落とさずに保管する為の倉庫よ」
 通常設定温度、と書いてある欄を見て、春香が小さく息を呑んだ。

 通常設定温度 : -60℃

「一時間で15℃下がってるって事は、これから3時間下がり続けるって事!?」
 伊織は、助けが来るまでじっとしていれば、と考えていた。
 だが、このままではすぐに限界が来るだろう。どう考えても、体がもたない。
 伊織は出入り口に向かって走ると、飛びつくようにレバーを握った。
 ガチャリという音すらしない。重く冷たい、鉄の塊だ。
「バカプロデューサー! 何やってんのよ! 開けなさいッ!!」
 2度、3度と扉を蹴りつける。当然ビクともしない。
「いい加減にしなさいよ! アンタみたいなヤツ、首にしてやるんだから!」
「伊織」
「大体、こんな所でロケなんてどうかしてるわよ! CGでもなんでも使いなさいよ!」
「伊織っ!」
 春香の声は、聞こえていた。でもそれに応えれば、きっと――
 そんな伊織の心とは裏腹に、腕はその動きを止め、体側にぶら下がってしまう。
「……何よ、春香」
 目の奥の痛みをこらえながら振り向くと、春香の両腕が、そっと背中に回された。
「伊織、大丈夫。きっと、大丈夫だよ」
 冷えた心を溶かすように、春香の声が胸に沁みる。
「私だって怖いし、不安だけど。でも、きっと大丈夫」
 体を引くと、そこには春香の笑顔があった。
「なんでアンタはこんな時まで笑顔なのよ……」
 春香はもう一度、ぎゅっと伊織の背を抱きしめ、その耳元で言った。
「私はいつだって、『アイドル』でいたいから」
 私は伊織みたいにしっかり者じゃないけど、と春香が言った。
「私達が今しなきゃいけないのは、『心配』じゃなくて、『信頼』なんだよ。きっと」
 信頼、ね――伊織が呟いた。
 伊織の両腕が、そっと春香の背中に回る。
「信じるわ。私達は絶対助かるし、春香は正しいし、あのヘボでも、一応プロデューサーだから」
 小さく震える伊織の体を、春香は出来るだけ強く抱きしめた。
「春香」
「え? 何?」
「もし今度、どこかの評論家気取りに『個性が無い』とか言われたら、私に報告しなさいよね」
「な、何よ急に! 今はそんな話してなかったじゃない!」
 伊織はその温かさに触れながら思う。
 誰にも、春香の真似なんて出来やしない。
 この娘はその名前の通り、どんな氷だって溶かしてしまう、本物のアイドルなんだから――。


「……で、なんで雪ダルマなのよ」
 伊織は、目の前で雪玉を転がし始めた春香を見て、呆れたように呟いた。
「外に出られないなら、中で出来ることをして、撮影を早く終わらせたいじゃない?」
 撮影を続ける気なの、と、伊織は聞かなかった。これが春香だ、と納得しただけだった。
「最初の予定よりも雪がいっぱいあるし、触っても溶けないんだよ! すごい大きいのも作れるかも!」
「まぁ、排気ガスも泥も無いからキレイね。この雪は」
「それに、体動かした方が暖かいし。伊織も『Do-Dai』?」
 なんちゃって――と、春香が笑って言った。
「『Here We go』!」
 伊織も笑ってそれに応え、一掴みの雪を丸め始めた。



 巻頭カラー『冬色のプリンセス』が載った号は、予約だけで通常販売部数を超え、
 ファッション&ポップカルチャー誌、『パルフェ』は、その月、過去最高部数を達成する事となる。
 表紙は、雪ダルマを挟んで立つ、明るい笑顔の2人だった。

                                                          【END】





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           『一枚絵で書いてみm@ster』第2回目  参加者:36名
 

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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素敵な作品でした。

お久しぶりです。アリスにございます。
これは、うかつなことは書けぬ、と身を引き締めております。

素敵な作品でした。
冒頭のカウントダウンが何を示しているのかに気を引かれ、状況の描写の無いまま話は進み、それが明かされたときにはすでにクライマックス、そのくせもう一段危機を引き上げ、その後にもさらに危機を積み。

…そこで歌われる、春香さんの強さと優しさと。

春香さんは何という方なのでしょう。-15度。ただひとには耐え切れる世界です。そこで、気を転じることも無く人を気遣える優しさ。-60度。ただひとならずとも死に値する世界です。そこで、めげることも落ちることも無く受け止め、人を信じられる強さ。

ああ、ガルシアさまのお書きになられる伊織さんも素晴らしいのに、それをかすませてしまう、圧倒的な春香さんのいのちよ!

素敵な、作品でした。天上の物語でした。いつか、ガルシアさまのような文章を書きたいです。

「一枚絵で書いてみm@ster」参加中の月の輪Pです。

まずは焼津という展開に驚きました。「なぜに魚処に?」という疑問はイラストと直結することで見事に解決されて、うなりました。
まるで海外ドラマ「エイリアス」なんかスパイものに起きるトラブルが、か弱いアイドルの身に降りかかるとは。鮮やかに解決策を伊織が見つけるかと思いや、絶対絶命に――ここでも春香の太陽パワーが無限の可能性を示してくれて楽しかったです。凍傷にならずによかったです。

御礼。

> アリスさん

ご来訪ありがとうございます。コメントを頂きまして、まずは深い感謝を。
実は金曜の夜に「SS仕上げます」とトリスケリオンPに宣言したのですが、
いろいろあって断念し、就寝してしまいました。
その後の約20時間で構想を練り直し、色合いを変えて、この仕上げです。

当初は伊織さん万能説な展開の予定でしたが、
色々考えているうちに、14歳の女の子、という側面を表に出そう、と。
そして、普段なかなか引き出してあげられない春香の強さみたいな部分を、
きちんと組み合わせようと、元々の構想を分解・再構成しました。

結果、2人がそれぞれの魅力を発揮できたかな、と。いかがでしょうか。

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【ちなみにその後・その1】

2人が救出されるのは、あの約20分後です。
倉庫の管理者を伴って、
頭から血ィだくだく流しながら、プロデューサーが飛び込んできます。

プロデューサーの精密検査と絶対安静の必要性を加味して、
3人は老舗温泉旅館にもう1泊いたします。
いつもより、ちょっとだけ春香を立てる伊織に、プロデューサーは不思議そうです。

御礼。

> 月の輪Pさん

コメントありがとうございます。
今回のお題は場所(舞台設定)が一番重要かも、と思いました。
ですので、絶対に他の人と被らないような背景にしようと構想しました。
私自身がどうにも危機的状況とか犯罪的傾向のエッセンスを加えたくなるようで、
うちのアイドルさん達は割と大変な目に遭ってますが、まぁ、仕方ないです。ええ。
どんな状況でも、いきいきと輝けるのが『アイドル』ですよね!(強引なまとめ)

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【ちなみにその後・その2】

『パルフェ』の売れ行きがすごい! その立役者は2人のアイドル!
そんなTVのインタビューで、春香さんが、
「撮影の時にアクシデントがあって、マイナス20度の倉庫に閉じ込められちゃったんですっ!」
とか楽しそうに語ってしまい、周囲ドン引き。いおりん硬直。
でも、さすがは春香さん。その時のコートを引っ張り出し、
「でもでも、この『ブランマシェリ』の新作コート着てたんで、全然平気でしたっ!」
とか言ってナチュラルにタイアップ先の商品PR。
「この表紙の雪ダルマも、私達で作ったんですよ! ね、伊織」
と、満面の笑顔。なんとか話を合わせる伊織と、いいネタ拾ったと喜ぶ取材陣。
ブランド『ブランマシェリ』のコートは売れに売れ、新作の特別モデルとして、
「765プロモデル 12Colors」の発売が決定いたします。

拝読致しました

 なるほど。こういう捉え方もあるのか…ストーリーの発想の妙と軽快なテンポに唸らされました。【1日前】の表現は、こういう表現ができたらいいなぁと最近考えていた表現手法であっただけに、そのお手本を見せられたような感覚を覚えております。

 「カウントダウン」という手法を取り入れ、下手をすれば冗長になりがちなストーリーをこうも見事に納めてしまうあたり、さすがでした。加えて、ガルシアさんの曲に関する思い入れといいますか、公式のアイマス設定をするりと使いこなすその手腕にはいつも嘆息しております。いよっ!表現のマエストロ!!

 春香さんと伊織さんの性格付けも素晴らしく、なんといいますか、お二人は寒いのに読んでいるこちらが微笑ましく感じる掛け合いですね…こういう描写を心がけていきたいものです…切実に。急なアクシデントにおける春香と伊織の反応の違い。そこに二人の性格の違いが如実に表れている気が致します。

 文字通り身も凍るようなアクシデントがあったにもかかわらず、タイアップしているコートの販促をしている春香さんあざといさすがかわいい。今回のSSは扉の内側のストーリーでしたが、扉の外側のストーリーも気になるところですね…コメントからすると、Pさんもなかなかのアクシデントに見舞われたようですがww

 素晴らしいSSをありがとうございました! 

御礼。

> 1日前】の表現は、こういう表現ができたらいいなぁと最近考えていた表現手法であっただけに、
> そのお手本を見せられたような感覚を覚えております。

こちらは一つの試行実験です。
『一枚絵』に関して、今回は個人的テーマが“圧縮”です。
RAPが常々語っていらっしゃるように、「いかに情報量を減らさずに文章量を減らすか」。
色々なアプローチややり方はあると思いますが、実験的にあんな形に。
おかげで2時間ドラマでは必須とも言うべきアイドルの入浴シーンが全カットです。
これじゃ視聴率稼げないよー。

> 「カウントダウン」という手法を取り入れ、
> 下手をすれば冗長になりがちなストーリーをこうも見事に納めてしまう

ここも全く同様ですね。短く、短く。文章内容が、噛まずに飲み込めるような流れを意識。
短ければ良い、というつもりは無いです。ただ、“圧縮”の仕方は修行した方がいいな、と。


> いよっ!表現のマエストロ!!

や、やめるんだ! こいつは一度調子に乗ると、手が付けられないぞ!!


> 春香さんと伊織さんの性格付けも素晴らしく、なんといいますか、
> お二人は寒いのに読んでいるこちらが微笑ましく感じる掛け合いですね…

決して嫌いではなく、むしろ好きな側なのに、
なぜか私の作品の中では貧乏クジ引いてしまうか、目立たないかの春香さんです。
今回はとびきりアイドルして頂きました。
平行して作っていた動画の中の春香さんがやや壊れ気味なので、
こちらではピュアに、活き活きと。春香さんはアイドルデスヨ!


> 今回のSSは扉の内側のストーリーでしたが、
> 扉の外側のストーリーも気になるところですね…
> コメントからすると、Pさんもなかなかのアクシデントに見舞われたようですがww

 -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
【ちなみにその後・その3】

停電と、コントロールルーム内での機材倒壊により、
プロデューサーと撮影スタッフは コントロールルームに閉じ込められます。
真っ暗な中、撮影用の照明で状況確認に努めるのですが、
コントロールルームは非常用内部電源の対象外であり、外部電源の復旧を待つしかありません。
しょうがない――と外へ連絡しようにも、電話は圏外。
しかい電子制御ではない、アナログな倉庫内温度計は機能を続けます。
プロデューサーの目の前でどんどん下がっていく庫内温度。
いくら冬物を着ているとはいえ、一刻の猶予もありません。
山盛りの後悔と、2人を失う事への恐怖が、プロデューサーを衝き動かします。

かくして、全責任は俺にある、と言い残し、
プロデューサーは出入り口の横にある耐熱強化ガラス製の窓をぶち破るため、
三脚固定用の鉄製のウエイトを握り、全力で振りかぶり――


そんな感じです。
誰よりも、アイドルの身を心配したのがプロデューサーさんです。

拝読させて頂きました

驚きました。
閉じ込められる箇所までの、お話のバックボーンを、
見事にまとめておられ、軽快に読み進めることが出来ました。
特に、話に筋を通したパルフェに関する描写は、雑誌イメージが
とても伝わってきました。

閉じ込められた時に、気丈でいようとするも、やはり年相応に
不安な表情を見せる伊織と、普段は頼りないように見えても、
ここぞというところでは、しっかりとしたお姉さんになる春香。
二人の関係がとても素敵で、心温まるお話でした。

御礼。

> 驚きました。

良かったです。
いえ、まぁ、これだけだと冗談みたいな返しですが、
どんな形にせよ「おお」と思ってもらえると、嬉しいですよね。

> 閉じ込められる箇所までの、お話のバックボーンを、
> 見事にまとめておられ、軽快に読み進めることが出来ました。

振り返ってみると、近作は今までと構造上の組み立て方、アプローチが異なっていて、
今までのスタイルが絵画的だとすると、今回は彫刻的な作り方でした。
こう、真っ白な所に重ねていくのではなく、でっかい塊を作って、ごっそり削っていく、みたいな。

> 特に、話に筋を通したパルフェに関する描写は、雑誌イメージが
> とても伝わってきました。

これは、明確に意識したものがありまして。
以前、リンクも晴らせて頂いていたのですが、エイジさんというSS書きの方がいらっしゃって、
その方の書く長編の中で、ゲーム内で扱われる世界の外(いうなれば広告業界や経済界など)と、
765プロとの関り方というものが丁寧に描かれていました。
自分には少なかった視点だったので、そういう点にも挑戦してみよう、という事で、
簡単そうな所から少しだけ書いてみました。他の方の作品、色々と勉強になります。

> 閉じ込められた時に、気丈でいようとするも、やはり年相応に
> 不安な表情を見せる伊織と、普段は頼りないように見えても、
> ここぞというところでは、しっかりとしたお姉さんになる春香。
> 二人の関係がとても素敵で、心温まるお話でした。

近作で描きたかった軸ですね。
自分の中で『伊織万能説』みたいなものができつつあったので、
ちょっと待て、と。
万能である事は必ずしも魅力じゃないぞ、という思いと共に、
頼れる春香、守りたくなる伊織、という絵を描いてみました。
これはこれでテンプレな所が、アイマスの懐の深さだなぁ、と感じます。

No title

拝読させていただきました。
前作(第一回)と一転して、可愛らしいロゴマークいが印象的でした。
ピンクのウサギと赤いリボン。これだけで伊織と春香が想像つきました。

(そんなロゴに和んでいたら、不意打ちの冷凍マグロで吹きましたw)

アイドルアイドルしてる春香と伊織が、ファッション情報誌に並ぶのは
とてもピッタリな感じがしますね。等身大のお仕事なのかと思ったら
ハプニングに巻き込まれて、あれよあれよと読み進んでしまいました。
トラブル中でも、まさに「私はアイドル」を地でいく二人でしたね。

続報というか、その後の話がレスで展開されていくのが楽しいです。
自分はルート派生させる能力が乏しいので、見習わなくては!と思いました。
とても面白かったです。ありがとうございました。

御礼。

> 前作(第一回)と一転して、可愛らしいロゴマークいが印象的でした。
> ピンクのウサギと赤いリボン。これだけで伊織と春香が想像つきました。

今回はタイトル考える前にマークだけ決まったので、
タイトルのフォントをマークに合わせてみました。
ちなみに『Icebreaker』は直訳で『砕氷船』です。はるるん、パワフル!


> (そんなロゴに和んでいたら、不意打ちの冷凍マグロで吹きましたw)

まぁ、伊織じゃなくても怒るでしょうね。ここで撮影だ! と得意げに言われたら。
前半はコメディ色を出す『振り』が多めです。

> あれよあれよと読み進んでしまいました。

これは、良かったです。今回、努めた点なので。
以下に関連。

> 続報というか、その後の話がレスで展開されていくのが楽しいです。

これらレスでの後日談は、本当は本編の内容でした。
温泉に泊まった1日目の夜も含めて、本編でやる予定だったのですが、
今回は要点を絞って、削れるシーンやイベントをごっそり削りました。
とにかく読みやすく、リズム良く、と。

捨てるのが惜しいので、コメント欄で軽く書かせていただきました。
たまにはこんな組み立て方も、と。
楽しんで頂けて、良かったです。

信頼

信頼は何よりの力であり宝ですよね
今回のようなトラブル それこそ命の危険さえあるような状況でも
信頼できる人が隣にいる 信頼できる人が外で頑張ってくれている
だからこそどんな状況でも輝ける

アイドルをやっている以上、楽しい事ばかりでなく 悪意にだって晒されるし
痛みだって伴っても・・・彼女達なら 信頼をしている彼女達なら
きっとファンも信頼してるし ファンを信頼できるんだろうなぁと

信頼を数字で表すなら、販売部数がわかりやすくあらわしてるんだろうなあと
思いました

御礼。

> 信頼は何よりの力であり宝ですよね

アイドル同士、あるいはアイドルとP、アイドルと社長などの間で、
不信感渦巻くSS等二次創作を見ると胃が痛くなるガルシアPです。はい。


> 今回のようなトラブル それこそ命の危険さえあるような状況でも
> 信頼できる人が隣にいる 信頼できる人が外で頑張ってくれている
> だからこそどんな状況でも輝ける

Pの必死さとか、奮闘ぶりも書こうと思えば書けたんですが、
構成が煩雑になるのと、結局『一枚絵』の密度が薄まるので、切りました。
今回はいかに情報量を減らさずにテキストを減らすか、という意識。
某所で某Pがおっしゃってた内容ですね。ええ。


> 信頼を数字で表すなら、販売部数がわかりやすくあらわしてるんだろうなあと
> 思いました

コミュでグラビア撮影とかありますからね。
きっと、ティーン向けファッション誌なんかのお仕事もあるはず!
そして、この2人が載ってたら売れるはず! 本来の購買層以外にも!

読ませていただきました!

 どうもー、読ませていただいたので感想を書かせていただこうと思います。

 時系列の組み合わせが凝ってて面白い試みですね。事件が起こるまでの過程で、最初の【一分前】の部分までどうしてこうなったのか気になってしょうがなかったです。引き込み方が面白い! それに各曲などの使いどころが多くて楽しくなりました。最終的に結構愕然とするシチュでの展開となりましたが、春香も伊織もなかなか芯が太いんだなぁ、とか思いながら読ませていただきましたw 個人的には、最後のDo-DaiとHere we goの使い方に感心させられました。

 楽しませていただきました。ありがとうございます!

御礼。

>  時系列の組み合わせが凝ってて面白い試みですね。

今回、こういうお声をちょくちょく頂いていて、ありがたいです。
全部「1」にしたかったんですが、「1年前」だとあまりに引っ張りすぎなので「3ヶ月」。
これはもう、色々な事を考えての苦渋の選択でした。
なんとなく、「今」に近くなるにつれ短くなるorテンポが早くなる印象で進めました。


> それに各曲などの使いどころが多くて楽しくなりました。
> (中略)
> 個人的には、最後のDo-DaiとHere we goの使い方に感心させられました。

本当は途中の伊織のセリフ、「なんであんたはそんなに〜」の返しに、
春香が「だって、『私はアイドル』だもの」と言わせようかと思っていたのですが、
あの時点では春香も精神的に動揺してるので、そこまで言えないだろう、と止めました。
でも、いつ何時でも『アイドルでいたい』という気持ちは、春香さんからは消えません。

>  楽しませていただきました。ありがとうございます!

感想頂き、ありがとうございます。
ガルシアPは、皆様からの感想で生かされております。

No title

ガルシア様、はじめまして。微熱体温と申します。
遅ればせながら拝読致しました感想を。

「……この見立てはどうなってるんだ?」
と言う、期待感溢れる導入から、一気に読み切らせるスピード感は
やはり書き慣れてらっしゃるがゆえの力量なのでしょうか。
「私はいつだって『アイドル』でいたい」と言う、春香の確固たる想い、
そんな春香の背中にそっと手を回す伊織の想い。眩い描写でした。

しかし、僕は-15℃の時点で活動停止しますね……。

御礼。

> ガルシア様、はじめまして。微熱体温と申します。

はじめまして。ガルシアです。
ようこそ。そしてありがとうございます。


> 「私はいつだって『アイドル』でいたい」と言う、春香の確固たる想い、
> そんな春香の背中にそっと手を回す伊織の想い。眩い描写でした。

ここですね。見せ場。
水瀬伊織に対する天海春香の優位性の一つ。
春香さんは、真ENDでも1人だけ別のロジックを適用される真のアイドルです。
その想いと覚悟は、他のアイドルの追随を許しません。きっと。

> しかし、僕は-15℃の時点で活動停止しますね……。

寝るなー! 寝たらダメだー! しっかりしろー!!

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プロフィール

ガルシアP

Author:ガルシアP
◎レッガー=●カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”。

SS書いてましたが、
動画も始めて3年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

Web-:http://garciap.web.fc2.com/
mail:underkoverloverz◆gmail.com

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