『Changes.』について語ったよ・その2

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一枚絵で書いてみm@ster第五回 参加作品  ※1020行
プロット制作:寓話     ロゴ制作:ガルシア
シナリオ脚本・SS執筆・推敲ならびに校正:寓話ガルシア
イメージイラスト:    企画運営:トリスケリオン  (敬称略)


『一枚絵』第5回にて、寓話さんと合作をしてみました。
その経緯と創作風景、そして、それぞれの感じた事についての振り返り記事、第2回目です。

■■■第1回はこちら■■■
 
 
 
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ガル:と、いう訳でこんばんは。
    馬車馬・ガルシアです。

寓話:www こんばんは。御者・寓話です。
ガル:さて、第2回なんですが、今日はどこまでの内容で参りましょうか?
寓話:「制作期間中」でしょうかね。流れとか作業中のことを振り返られたら。
寓話:場合によっては前後編になるかもしれませんが、その辺りは容量と相談です。

ガル:じゃあ、共同執筆中に寓話さんとガルシアが取っ組み合いの喧嘩をして
    血だらけになったエピソードとかが混ざる訳ですね。

寓話:いつ「実家に帰らせていただきます!」が出るかヒヤヒヤものでした。ぶっちゃけ。
寓話:きつかったでしょ?実際w

ガル:突っ込まないんだw そしてよりリアルな表現になってるw
ガル:きつかった、んですかね? 正直、執筆中はあんまり感じなかったですね。

寓話:あなたあれだけうちのブログで「寓話さんはスパルタだよ!」って言っておいて……w
ガル:とはいえ、結構なリテイクというか、ダメ出しはされました。
    で、その理由を掴むまでは苦労しましたね。「なんで?」って。
ガル:なんというか、思っていた以上に共通言語が無かったんです。

寓話:シナリオイメージを持っているのが寓話で、ガルシアさんはプロットの「核」しか見ていない。
    ここからどうやって「同じもの」まで到達するかなんですよね。



スパルタって表現が正しいかどうかは分かりませんが、
少なくとも合作を計画された段階で寓話さんにはイメージがあり、
それは劇中の春香と小鳥の関係性や変化について、です。
合作を引き受けた直後の私の最初の仕事は、
その辺りを正確に理解し、話を膨らませる土台を作る事でした。


寓話:一から十まで寓話が「こんな話です」って説明するのは、避けたかった。
寓話:共同制作と銘打つからには、層を重ねていきたかったんです。

ガル:そうなんですよ。「核」から自分なりにイメージを広げるんですが、
    その結果が寓話さんのイメージとちょっとズレてるらしい。
    で、じゃあどういうズレかたをしているのか、がなかなか見えなくて。
ガル:「こっち?」「あ、違うのか。じゃこっちかな?」みたいな。

寓話:「チェックポイントの通過」は出来ても、ルートの「寄り道」が気になる感じでした。
    「こっちの方が近いですよ」という、最短距離を指示していました。

ガル:ああ、それはありましたね。膨らまそうとすると「要らないです」って。
寓話:元気な馬車馬さんなので、「あっちに行きましょう!」「こっちも楽しそうです!」と
    どんどん進んでくれるのはとても有り難いことでした。
    実際、寄り道途中で面白そうだと思ったアイデアは、別の場所に使ったりしています。



「~~って事ですよね?」と確認しては、
「違います」「ズレてます」「そうじゃありません」と言われる日々。
自分なりに面白いシーンやアクションを思いついても、
「それは合いませんね」「性格が違っちゃいます」
と、軸を歪めるかもしれない事は絶対に許してくれない寓話さんでした。
……あ、やっぱりスパルタで合ってるかもしれない。


寓話:御者的に寓話が言うなれば「時間までに目的地につくこと」これだけを目指しました。
寓話:読み手さんの時間は、限られていますのでね。

ガル:途中からは割と分かってきて、
    「これ言ったら『面白いけど要らない』って言われるだろうなー」と思いながら、
    こんなのどう? って軽く振ったりもしました。
ガル:たまーに採用されたりして。

寓話:だんだん馬車馬さんが上目遣いになってくるのが解りました。
ガル:いい感じで調教されてました。
寓話:初期はとにかく「ラストまで完成させること」が第一目標でした。
寓話:プロットしかない物語を、寓話とガルシアさんで一本のラインにする。

ガル:読み手さんの時間、とか考える気無いですからね。ガルシアさんは。
ガル:そういう所の差が大きかったなぁ。

寓話:常に全部のプロットがクライマックスでした。
寓話:ガルシアさんのSSに近いところがあります。どこを切っても盛り上がる。
寓話:執筆者のスキルを垣間見ながら、合作作業を楽しんでいました。

ガル:最初にもらったプロットの『003』は、でもほぼ全部内包できましたよね。
ガル:1~7まで、きっちり通りました。

寓話:改めて流れを説明すると
    1「プロット(要約のみ)」→2「執筆(本文作成)」→3「SS完成」なんですが、
    この2の段階で、寓話とガルシアさんが二手に分かれました。
寓話:1「プロット」のみの段階で、あれこれ話し合ったストーリーを踏まえて、
    寓話は「ラストから」ガルシアさんは「頭から」、本文に着手した形です。



最初に寓話さんからこんな話で行きますと『プロット』を頂きました。
「003」と書かれたそれは、全7章で構成されていました。
ただし、春香さんと小鳥さんについてしか書かれておらず、
各章、2行だけというものだったのである!
大公開! これが最初のプロット(抜粋)だ!


2×才の小鳥さんと入れ替わった春香は、大人の視点で初めて「アイドル」を眺める。
「アイドル」に求められていたものが何なのか、Eランクながら夢と現実の落差に気づいてしまう。


これが、ガルシアが直接担当した最初の章、第3章です。
どうですか? なかなかハードだと思いませんか!?


「読み手さんの時間は、限られていますのでね」
この言葉を聞いた時、ちょっと不思議な思いがしました。
この辺りは出自の違いとか、目指すものの違いなのかなぁ、と思います。
ガルシアの基本姿勢は、寓話さんのそれとは根本的に異なります。
合作を通じて色々と考え、色々と悩んだのですが、今は自分なりに解決。
結果としてこの合作が自分のスタンス固めにも繋がりました。

この時点で、寓話さんは物語をラストから遡ってくる形に、
ガルシアは頭から進めていく形に、書き進める事になります。
ただし、本当のラストシーンは、まだ不定形のままでした。
暫定的なラストシーンは、春香と小鳥が元通りに入れ替わるシーンです。


寓話:スタートの2プロットまでは、見本と言う形で、寓話が試しにファイルを送ってみたのですが
寓話:なかば捨てる予定だった文章が、ガルシアさんの校正により、奇跡的に残っております。

ガル:ちょっと順番入れ替えたりしただけでしたけどね。
    全部綺麗に繋がりました。
ガル:で、頂いたプロットは春香と小鳥軸のプロットで、
    割とザックリしてました。

寓話:最終的には10個のプロットに分かれましたが、初期は7つのプロットで構成されていました。
寓話:7つのプロットを二人で割り振って、SS書いて、ファイルで見せる形。
    でしたが、だんだん一方しか読めないのがもどかしくなって、
    「ブログに限定記事で載せる」「パスワードで確認する」という方法になりました。
寓話:二人で同時に読んで、同時にskype上で突っ込みをいれる感じです。
    この方が校正するスピードは格段に跳ねあがりました。

ガル:面白かったですよね。お互いにブラウザで読み進めながら、
    「この行はちょっと変えた方がいいんじゃない?」「あー、ここねぇ」
    みたいな、そんな作業でした。

寓話:書いた側は内心ドキドキしながら待つんですよね。初見の感想を。
    仮ラストまで繋げたとき、「流れ知ってるのに割としっかりうるうるきました!」は、感動した。
寓話:書いたSSは、基本的に発表まで誰の目にもつかないものですが、
    「常に読み手が一人待機している」「即その時の感想をくれる」という環境が新鮮でした。

ガル:なんだかんだで、自分の担当パートと密接にリンクしますからね。
ガル:全部寓話さんに合わせますよ、というつもりでもなかったので、
    こちらはこちらで真剣に読んで、納得行かなかったり掴めない所は、
    曖昧では終われないんです。
ガル:ある意味、普通の読者以上に考えながら読まざるを得ない立場でした。

寓話:フラグとイベントの回収ですからね。パスを上手くつなげる必要がありました。
    プロット間で、スイッチのオンオフをきちんと処理しないといけない。
寓話:「ここでこのキャラにこの台詞を言わせたい」という流れが発生したら、
    それに沿って、どこかしら影響が出るプロットが生まれるんです。
    それを受けたプロットで、発生した影響を差し込む形ですね。
寓話:解りやすい例で言うと、「律子に強い台詞をはく春香」かな。
寓話:小鳥さんの姿で、春香は「酷い台詞」を律子に言ってしまうので、
寓話:酷くなった小鳥さんのイメージを、どこかで回復させる必要がありました。
寓話:「酷い台詞」を言わせてしまった分、「綺麗な台詞」で挽回します。
寓話:後半のシーン、大人たちに向かって必死になる春香の台詞が、それに該当します。



確か、最初の寓話さんのイメージだと、
小鳥のステージを、春香は子供達と一緒に観覧する構成でした。
ある種きれいな、夢のあるシーンでした。
ただ、色々話をしている中で、春香がその夢を守る為に泥に塗れる事になりました。
誰にも見られる事の無いステージ裏で、膝を付き、頭を下げ、必死にステージを守る春香。
その姿はとても輝いていたし、その輝きは後の【再生】を予見させるに充分だったのではないでしょうか。


ガル:イメージ回復は大切ですね。
ガル:コメントで「伏線が上手くキマッていた」と言われたのは嬉しかったです。
    あー、観客席から見てもパス回しが上手く繋がってたんだ、と。
ガル:これは、2人でバラバラに書いたものを後で繋ぐ、という制作工程に関する
    不安の一つではありました。
ガル:自分達が思っているほど、自然に繋がるだろうか、と。

寓話:「無茶振り一行リレーSS」の成果が出たみたいで嬉しいですね。
寓話:相手が出したフラグを、とにかく回収してラストに繋げなくちゃいけない、荒療治SSです。


ガル:そうですよ、思い出しました。苦労した点。
寓話:なんだろ?
ガル:この作品に関して、寓話さんの「春香と小鳥」に対する愛が深すぎました。
ガル:思い入れ、というかこだわり?

寓話:そうかなー。
寓話:例えばどの辺に?

ガル:特にヒーローな小鳥さんと、春香の憧れ、とかですね。
ガル:あの辺りは鉄壁のディフェンスでした。
ガル:切り込む余地が無い。

寓話:あっ、あそこか! 地獄のプロット4。
ガル:地獄www
寓話:ガルシアさん担当パートだったにも関わらず、あっさりざっくり9割カットしてしまいました。
ガル:「もうヤダ」って思った。
寓話:その上で「小鳥さんのヒーロー自論を語る寓話」というのがいまして。
寓話:あれは今振り返っても……良く言えたなあと冷や汗出ますね。

ガル:寓話さんのイメージを自分なりに理解したつもりだったんですけどね。
ガル:何が足りなかったのか、何が余計だったのかですっごく悩んで、
    「コーチ! 私には無理です!」って心底思いました。

寓話:自分も雪歩派SS書き手なので、雪歩P的な部分がありまして、
    「泣いてる元気があるなら大丈夫だな!」と、どんどん谷底に落としてしまいました。
寓話:ごめんね。

ガル:クスン。


私の執筆のスタイルとしては、考えて考えて骨組みになる文章を書き、
そこに肉付けをし、形を整え、その後に表面を飾っていきます。
完成後に確認も推敲もしますが、その時点で大きく削る事はありません。
ところがデスヨ。
合作って、こわいですねー。
寓話さんも下地が自分の書いたプロットなので、容赦ないんです。
「どうしてこの程度の事が分からないのかしら? 使えない娘ねぇ」
「ひぃっ! 申し訳ありません、マダム!」
そんな、昼ドラも真っ青な毎日でした(半分は誇張)。


寓話:寓話さんはスパルタだよ!の最たるような例が出てしまいました。
ガル:その反動なんですよね。
ガル:小鳥と春香のシーンでは、寓話さんのイメージを超えられない。
    むしろそれがこの物語の中核、芯だから、そこは再現すべきだ。
ガル:じゃあどこで頑張るかってーと、小鳥と春香以外の描き方ですよ。
ガル:一枚絵の春香以外の3人と、律子と。

寓話:一枚絵トリオは、この作品ではとりわけ鬼門でしたね。どうやって再現しよう?って。
寓話:インパクトのある「一枚絵」の出し方を模索して、すごく悩んだ記憶があります。

ガル:そもそも、あれが「春香じゃない」ってのは充分インパクトではあるんですが。
寓話:「春香と小鳥の話」になってしまうので、初期は三人を上手く出しきれなかったんです。
    ガルシアさんが「三人の話は、あとで別のSSとして書こうか?」とまで言って下さったくらい。
寓話:本編とは外れて、千早や美希や伊織が、ちょっと不思議な春香を見ていた、という設定の
    アナザーSSという案がありました。

ガル:もちろん本編でもシーンとしては出すんですが、サラッとしてしまいそうだったので、
ガル:それぞれの視点からの1人称で3人各1シーン、合計3シーンを、
ガル:個別に書いてしまおうか、って相談をしてました。
ガル:で、文中にリンクを仕込んで、クリックするとガルシア側のブログに飛ぶような。
    ザッピングシステム的なSSに。

寓話:初期はリンク間を使用するギミックも色々考えてましたね。
    一枚絵の提出の時点で、「SS本編」と「合作説明パート」を、二人で出そうか、という。
寓話:二本立てシナリオみたいなものも考えていました。

ガル:とりあえず、それなりの段階で、「ナシだわ」って思いましたけどね。個人的には。
ガル:全部。

寓話:www
寓話:初期は説明の必要がいるくらい、あちこちに穴があるシステムだったんです。
    それを一つずつ潰して、最終的に、一つのSSで全部説明できるようになった、という。
寓話:いろんな意味での完成形が【Changes.】なんです。

ガル:途中で、「あ、この話きっと面白いわ」って思いました。
    なので、読者さんの集中力を途切れさすような事はしちゃいかんな、と。
    なんで、リンク系のギミックは全部封印です。不要。
ガル:その代わり、しっかり文中に組み込まないとね、と。

寓話:一枚絵トリオ(千早美希伊織)と、律子に限っては、春香と小鳥くらい熱がこもりました。
寓話:ダブルヘッダーが上手く機能するために、4人がしっかり確立している必要があったんです。

ガル:寓話さんが春香と小鳥さんのプロデューサーなんですよね。
    じゃ、残りのメンバーは引き受けます。しっかりプロデュースしますよ、と。

寓話:あ、そうそう。そんな感じ。
寓話:担当アイドルについての理解は、それぞれの方がしっかりしたイメージを持っていました。
寓話:春香のPに関しては、二人の共通認識部分をすくい取った形ですが、
寓話:事務所の4人に関しては、ガルシアさんの裏設定がガッツリくみこまれています。
寓話:……これ、面白くなってきたから、次回もトークしましょうか? 続けて。
寓話:お時間来ちゃいました。

ガル:いいですよ。こちらはなんぼでも。
寓話:キャラ語りは面白いから、いろいろ聞きだしたいところです。
寓話:あと「ロゴ」とか「タイトル」の制作話には、あまり触れられなかったので
    後半でそれらにも触れられたら。

ガル:了解です。じゃあ、一旦ブログ掲載がここまでで、トーク自体は続行ですね。
寓話:○○のガルシアと! ××の寓話がお送りしました! は?
ガル:以上、コートの中では泣かないガルシアと!
寓話:主人公キャラ限定で鬼コーチの寓話がお送りしました!
寓話:(あんまり上手くなかったー……)
ガル:(振らなきゃいいのにw)
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と、いう事で――『Changes.』について語ったよ・その2――をお届けいたしました。
いかがだったでしょうか。

次回はラストシーンがいかに決まったか。他にどんなラストのイメージがあったか。
そしてタイトルロゴのお話なんかも挟んでみたいと思います。
もうちょっとだけ、続く予定ですが、ぜひ皆様、最後までお付き合い下さい。


追伸:ガルシアは元気です。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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ガルシアP

Author:ガルシアP
◎レッガー=●カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”。

SS書いてましたが、
動画も始めて3年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

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