『架空戦記』02 「アイドルたちのオウガバトル」

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私のこれまでのTVゲーム歴の中で「好きなタイトルBest.10を選べ」と言われれば、悩みます。
ですが、「好きなシリーズ物Best.3を選べ」と言われれば、迷いません。
『伝説のオウガバトル』と『タクティクスオウガ』のオウガバトルサーガ。
『ICO』と『ワンダと巨像』のICOチーム作品。
そして、『アイドルマスター』シリーズです。

そんな私ですから、もちろん追わない訳が無い! ――そんな架空戦記がこちらです。


『アイドルたちのオウガバトル』


作者様:ほうとうの具P
動画数:51本(1章のみ/本編47本+外伝4本)
時間計:11時間41分22秒

実際には幕間や外伝を挟みつつ、現在2章本編が進行中ですが、
一旦、キリの良い所で集計してみました。解説編やBGM集は集計から抜いています。


個人主観を最前面に推し出して結論から言うと、
このシリーズは “とっても美味い 『焼き鳥:塩』” のイメージです。
さて、なんだそりゃ? 的な部分を繋いでみたいと思います。


【匂いでは釣れない】

第一話、『【アイドルマスター】アイドルたちのオウガバトル プロローグ』には、
[ 765プロではよくあること ] というタグが付いています。
これはどういう事かというと、オウガの第一話は2008年06月18日の投稿です。
対して『アイマスクエストIV』のプロローグは、2007年10月12日の投稿です。
その他、「アイドルが異世界に飛ばされた」系の架空戦記はいくつもあり、
そのシチュエーションだけで「面白そう!」と思ってもらえるタイミングではありません。

前述の『ドラゴンクエストIV』や最近の代表作では『ぷよぷよ』など、
ゲームのタイトルだけである程度の新規ファンを獲得できそうなタイトルとは違って、
『伝説のオウガバトル』は、“知る人ぞ知る”タイトルだと思います。
前者は「どちらかを知っていれば楽しめる。知らない方のゲームにも興味が湧く」動画。
一方オウガは、「オウガとアイマス両方を知っている人が猛烈にwktkしながら開く」動画。
なんとなく、そんな気がします。

なので、匂いに釣られてぶらりやってくる一見さんはほとんどおらず、
「この組み合わせは美味いに違いない」と確信してくるお客様が多い店だと思います。
そしてそんなお客様はまぁ舌が肥えていらっしゃるので、半端なごまかしは効きません。


【たれと塩の差】

たれは匂いと煙の元になりますから、それだけで協力な集客効果を見込めます。
サムネ、ダンス、エフェクト、シンクロ。あるいはお色気。
でも、『オウガ』で店を選んだお客様はそんなもの、求めていません。少なくともメインとしては。

「俺達は、あの熱いシナリオが好きなんだ」
「やりきれない想いを抱えた、人間ドラマを見せてくれ」

こうなると、小手先の技術やアプリケーションでは解決できません。
シナリオの構成力、セリフや言い回しの選択、音楽の合わせ方など。
それは全く、料理人の腕前、力量を問われるメニューなのです。


【塩という選択】

誤魔化しが効かない、とはすなわち、揺らぎが少ないということです。
自然と、素材を吟味し、特徴を把握し、最も合った火加減、塩加減で焼く必要があり、
それは料理人と、素材と、火の真剣勝負です。一瞬たりとも気を抜けません。

『アイドルたちのオウガバトル』の中でアイドル達は、それぞれバラバラに飛ばされます。
そしてそれぞれが、その世界の住人と入れ替わるようにして、力と宿縁を背負います。
自分が異邦人としてこの世界に飛ばされただけなら、まだ楽だったかもしれません。
ですがこの架空戦記では、自分と対になる人物の力と、外見を手に入れてしまいます。
そうなると、当然その人物の立場や役割も背負い込む事になります。
ここで、アイドルと異世界という対立軸の他に、アイドルと「宿主」という対立軸も生まれます。
ある者は使命感に燃え、ある者は義務感に縛られ、またある者は……

「自分対他人」という関係性だけでなく、ある意味での「自分対自分」という構図が増えた事により、
ストーリーはより複雑に展開していきます。
アイドルの個性と、オウガのキャラ達の個性。それぞれの背景と役割、使命と立場。
それらをかなりの部分で把握しつつ、組み合わせていくというのは至難の業です。
ましてや提供する先が、アイマス大好き&オウガ大好き、というお客様ですから。


【で、肝心の味は?】

美味いです。まだコースの途中ですが、最後まで楽しみにしたいくらい、美味いです。
「きっとこのキャラならこうだろうな」という想像、予想の元で口に運ぶのですが、
それが全く別の所へ行ったりします。
そして、大抵の場合、自分の予想には鍵が足りなかった、と気付かされるのです。

「鳥の笹身に合わせるなら、シソが良いんじゃないの?」
「それも美味いですが、脂の強い腿肉には、やはり梅肉が良いと思いまして」
「あー、確かに。そう言われれば、そうかも!」

アイドル達は、12歳から20歳までの現代人です。
一方、ゼテギネアの人々は、剣と魔法の世界で生死を賭ける日々を送っています。
全く異なる世界と価値観、考え方と行動パターン。
それらが接点を持った時、どんな会話が生まれ、どんな想いが交錯するのか。

それをテキストとBGMで表現する事は、難しくないでしょう。
本当に難しいのは、視聴者に違和感を与える事無く、自然に、納得させる事です。
そしてほうとうの具Pは、それに成功している、と私は考えます。
アイドルだけでなく、ゼテギネアの有名キャラも、そして本来無名のモブキャラ達までが、
活き活きと、それぞれに個性を発揮して、そこに『生きて』います。

実は『2章 幕間5_後編』にて、律っちゃんが大きな爆弾を落とすのですが、
それも含めて、非常に深みと奥行きのある味わいとなっております。


【良いお店、良い料理人に出会う幸せ】

自分が食べたいものを頼み、「これが美味いんだよ!」と喜ぶお店もありますが、
店主のオススメが出てくるのを待ち、「ああ、これは美味い!」と驚けるお店もあります。
『アイドルたちのオウガバトル』は、後者のお店です。

私はこれまでの経験で、ほうとうの具Pが確かな腕の料理人だと確信を持っておりますので、
この後、どんな串が出されても、迷わず口に運び、しっかりと味わうつもりです。

第一章のラストから第二章の再開と再会までの展開も、本当に素晴らしかったです。
今後も、大いに楽しみに待っていたいと思います。


- - - - - >8 - - - - - キリトリ - - - - - >8 - - - - -

【律子と千早】

この作品では全てのアイドルが大きな見せ場を背負っています。
その中でも律子は、入れ替わることとなったゼテギネアキャラの特殊性により、
1章の序盤では強力な指揮官となり、中盤では反乱軍の支柱となります。
ですが……、現在は大きな力を失ったまま、それでも知力と意地で頑張っています。
現時点での最新話、『2章 1話Bpart』でも、かなりの渦中です。
立場上、一番弱くてもおかしくないのですが、それでも渦の中心で全体を見ようとしています。

一方で千早はというと、スパイラル中です。
「大丈夫だよ」と言える理由がいくつかあるので、大丈夫なのでしょうが、
それでも、やっぱり春香の隣にいて欲しい、と思います。
スパイラルを抜け、また一歩高みに近付いた千早を、拍手で迎えたいと思います。
そう、遠くない日に。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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No title

「へい、らっさいっ!
 ウチの自慢の焼き鳥のお味はどうですかい?」

 どもども、ご紹介ありがとうございます♪ ほうとうの具です。
 なんだかとってもべた褒めされているよーで、こっ恥ずかしい限りです///

  塩味ならば誰にも負けない! という絶対の自信はないものの、
 今の自分が一番売りにできるのは、やっぱり焼き鳥:塩なんですよね。
 隣、隣、そのまた隣の焼き鳥屋から漂ってくる極上の「たれ」の匂いに釣られて、
「よぅし、それなら自分も、ちょっとタレに力を入れてみるかぁ!」と迷走してしまうこともしばしばですが、
 自分の持ち味だけは損なわないように、これからもアイドルたちをいぢめ抜こうと思いますっ!

 ・・・え? 違う??
 
 ともあれ、これからもよろしくお願いいたしますっ。

カウンター、最奥の席にて。

「大将、今日もガツンと食わせてくれぃ! 注文? もちろん、『おまかせ』で!」

ほうとうの具P、いつも楽しませて頂いております。
勝手にあれこれ書いておりますが、酒の席のつもりで笑って聞いてやって下さい。

メニューを1種に絞って欲しい、と言う訳ではございませんので、
ほうとうの具Pのタレも、なんならカレー味もピザ風味も食べてみたいのですが、
なんといいますか、絶対の勝負所は、やっぱり『塩』でお願いしたいんですよね。
で、塩の中で変化球とか、カッコ良い訳ですよ。
「モンゴルの岩塩です」「瀬戸内の藻塩です」「宇治抹茶塩を一振り」とか!

ポルキュスさんのストーリーや亜美&真美のエピソードで胸を締め付けられ、
追い詰められた律子や、消息不明のあの人を本気で心配したり。
かと思えば個性豊かな脇役とアイドル達のやり取りで笑わされたり。
深みのある世界で、立体感のあるキャラクター達が葛藤し、決断し、行動する様、
しっかりと見届けて行きたいと思います。

次の串が焼けるまで、ワクワクしながら待ってます。自慢の品で、唸らせて下さい。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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プロフィール

ガルシアP

Author:ガルシアP
◎レッガー=●カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”。

SS書いてましたが、
動画も始めて3年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

Web-:http://garciap.web.fc2.com/
mail:underkoverloverz◆gmail.com

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