トカチPの『アイドルマスター2 Defection 竜宮小町』


トカチP


最初にPV系動画全般に関する、「好き」と「嫌い」の話をします。
これは、実に個人的な話です。


私は、アイドル達のダンスを早回しにするのが、あまり好きではありません。
「アイドルを、無理なスピードで躍らせるのが好きではない」という意味です。


【高速m@ster】タグに代表されるような、
早いダンスそのものを楽しむ目的で作られたものは、良いと思います。
明らかに早回しに編集し、人間業では不可能なダンスとリズムを楽しむ――。
そういうPVも、実際にあるので。

でも、ただ単純に、躍らせたい曲のBPMに合わせて、
早回しにしたダンスを当てはめるのは、好きではありません。
本当の765プロのアイドル達は、そのスピードで踊れないと思うから。

楽曲に合わせて、ダンスが非現実的なスピードになってしまった時点で、
そのPVの主役はアイドルではなく、音になってしまうように思えるから。
アイドルが、彩りや賑やかしの為の道具になってしまう気がするから。

個人的な意見です。

765プロのアイドル達は、あくまでアイドルです。
だから、
ダンスでは、ダンサーに劣るだろうし、
ボーカルでは、シンガーに劣るだろうし、
ビジュアルでは、モデルに劣ると思います。

それでも、全ての外見と内面の魅力を打ち出し、
私達を惹き付ける存在が、アイドルだと思っています。





トカチPの新作は、冒頭、切ないイベントから始まります。
ゲームシナリオ準拠の、灰色の記憶。

けれど、一つの言葉が提示され、そこから全てが反転します。


光の奔流。激しい旋律。変幻のステージ。踊る3人――。


ここからは、本当に激しく、美しいステージです。
PVとしての映像美とか、シンクロとか、もう素晴らしいです。
ただ、自分自身の嗜好としては、少し違和感があります。

響や真ならともかく、
伊織やあずささんがこのスピードで踊れるものだろうか?
……前述の通りです。
アイドルには速すぎるのではないか、と感じるダンスです。


これが、このまま歌い、踊るだけのPVだったら、
私はこんな記事、書かなかったと思います。
そして、そのまま終わるはずがないのが、トカチPです。


間奏部分で、再び会話のシーンが挿入されます。
今回のステージの趣旨、そして、戦う相手――。
不安がる亜美とあずさ。
この戦いに勝つ為に、律子とプロデューサーが選んだのは、
3人の『ダンス』を武器にする事。
その為に、3人にはダンスレッスンに集中してもらう、と。

それは、律子とプロデューサーが用意した舞台。
それは、律子とプロデューサーが考えた、勝利への道筋。

その想いに応えたのは、伊織でした。
伊織はそこで、実に「らしくない」言葉を返します。

  「死に物狂いで掴み取ってやるわ」

絶望を、光に変えるために――。
一体、どれだけの汗を流しただろう?
一体、どれだけの痛みに耐えただろう?
一体、どれだけの時間を費やしただろう?

その覚悟と努力が、ステージの上で輝きます。
どのライトよりもまぶしく、どのスモークよりも軽やかに。

そして。

強い意志を込めた視線で、伊織がカメラを見詰めます。
何かを訴えるように。
カメラの向こうのファンに? 戦う相手に?

解釈は、色々あると思いますが、
このPVを最後まで見て、自分なりに、考えてみました。
きっと、その視線の先にいるのは、律子とプロデューサーです。
※律子とプロデューサー、という併記の意味が分からない人は過去作へGO!

  どう? 律子。
  見てる? プロデューサー。
  アンタ達の指示なら、なんだってこなしてみせるんだから。


そんな、強力なアンサーを視線とダンスで送っているんじゃないかな、と。

  私達は、律子とプロデューサーの戦略を信じるわ。
  どんなオーダーにも、絶対に応えてみせる。
  だから2人も、私達の力を信じなさい。
  できるかどうかなんて無駄な心配しないで、
  いつだって、最高のプロデュースを組み立てなさいよね!





私は、アイドル達のダンスを早回しにするのが、あまり好きではありません。
編集で加速したダンスは、アイドル達の実力ではないから。

けれど、この動画の中の竜宮小町は、
間違いなく、自分達の実力であのダンスを踊っています。
編集技術で作られたダンスではなく、汗を流し、身に付けた本物のダンスです。

敗北から立ち上がる為に。
再びステージで輝く為に。
律子とプロデューサーが作ったチャンスを、掴み取る為に――。


ただ綺麗なだけのPVや、気持ちがいいダンスシンクロは他にもあります。
けれど、それ以上に、これだけの『想い』が込められたPVだからこそ、
本当に胸を熱くしてくれるのだと思います。
色々な意見はあるでしょうし、それを否定する気はありません。
でも、私にとっては、コミュシーンをベースにしたドラマが加わったからこそ、
あのステージは、血の通った“本物”になりました。


これは、実に個人的な話です。

私は、コミュシーンがあって良かったと感じました。
熱いストーリーと、その背後にある必死のダンスレッスンを、
想起する事ができましたから。
そして、あれだけのダンスを見た後だからこそ、
3:24からのスローで、最高の輝きを見ました。
竜宮小町は、誰よりも気高く、美しいアイドルです。

この竜宮小町を生み出した、3人のPに、心からの感謝を――。





【蛇足】

この動画を見て、改めて見直して、
もう、伊織が美しすぎてたまりません。
素敵です。

本職ではないのですが、この想いを、描いてみました。
いくつかある、心に残る素敵シーンから、1枚。

引越し直後で、ペンタブもなく、A4コピー紙に筆ペンで描き、
スキャナが無いのでセブンイレブンでスキャンしてきました。
ほとばしれ、情熱!

defection2.jpg

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

ガルシアP

Author:ガルシアP
◎レッガー=●カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”。

SS書いてましたが、
動画も始めて3年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

Web-:http://garciap.web.fc2.com/
mail:underkoverloverz◆gmail.com

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