動画のインターフェイスについて思うこと。

NovelsM@ster(ノベマス)と呼ばれるものは、
テキストをメインとしたアイドルマスター二次創作動画の総称である。

ざっくり言うと、こんな感じで間違いはないのですが、
それを大きく2つに大別すると、

・『ウィンドウ+立ち絵』型
・『全画面テキスト+背景』型

の2つに分類できると思います。正式名称があるのかどうか知りませんが、
なんとなく、意味が伝われば良いと思うので、一旦、ここではこの呼称で。
それぞれの派生や亜種、ハイブリッド(全画面テキスト+背景+立ち絵など)もありますが、
ここでは一旦、この2つに分けます。

で、私自身も過去に色々試行錯誤してみたので、以下、
なんとなく考え付くメリット、デメリットについて覚え書きを箇条書き。




・『ウィンドウ+立ち絵』型
Snap3.png

◇:ゲーム「アイマス」の基本構造を踏襲する形。色々な意味で、馴染みやすい。
◇:汎用素材を使えば楽。逆に、自作素材を使えば個性の発揮に繋がる。
○:メッセージウィンドウが画面下固定なので、本文テキストにコメントが重なりにくい。
○:原則として、視聴者側の視線移動がウィンドウ内で収まる(縦移動少ない)ので文字読みが楽。
○:テキストの無いフリースペースが生まれるので、立ち絵を中心とした動的演出が使いやすい。
×:同時に表示できるテキスト量がかなり制限される=会話中心orオンリーが有用になる(ゲーム本編準拠)。
×:シーン構成に必要な要素・変更箇所が多く、動画ソフトでの組み立ての際に手間が増える=ミス注意。


・『全画面テキスト+背景』形
Snap4.png

◇:サウンドノベル形式。全画面テキスト。『かまいたちの夜』とか『弟切草』とか。
◇:最小必要素材は背景と音楽のみ。
○:画面全体を使える為、文字情報を多く出せる=地の文なども使いやすい。
○:立ち絵が無い為、実写背景が使いやすい。遠景・近景も自由に使える。
○:画面に動きが少ないので、読者が文章に集中できる。
×:その反面、画面全体が地味になりやすい=「掴み」がとても難しい。
×:どうしても読者の集中力・想像力に頼る部分がある=視聴者側に強い動機がないと読んでもらえない。


なんか、書こうと思えばいくらでも出てきますし、
人によっても色々違うでしょうね。まぁ、一長一短、というのは間違いありません。


で、現在連載中の『色黒の社長の話。』はどうかというと、
画面構成自体は完全に『ウィンドウ+立ち絵』型――です。

枠線はありませんが、画面の下1/3がウィンドウに相当しています。
文章は最大で5行表示。でも、基本的に一番上の行は使っていませんので実質4行。

で、空間を利用していて立ち絵が賑やかに動くかというと、否。
状況に合わせて立ち絵がコロコロと表情を変えるかというと、否。
そもそも、うちの立ち絵は影絵なので、表情も目線もありません。

と、いうことは、です。

『色黒の社長の話。』は、『ウィンドウ+立ち絵』型と『全画面テキスト+背景』形の
デメリット同士を掛け合わせて作られている、と言っても良いかもしれません。

で、それでも面白い、と言って下さる方がいる、という事は、
それ、即ち、視聴者の皆様の集中力と想像力のお陰以外の何物でもありません。

そう思うと、やはり視聴して頂いている皆様には、心から感謝です。
地味なサムネですが、『色黒の社長の話。』はもう少し続きます。
どうぞ、やんわりとお付き合い下さいませ。





この記事を書こうと思ったきっかけは、おしるPのブログ記事でした。
文中の例として挙げられている春香さんの立ち絵を見て、
やはりノベマスは面白い! と再認識しました。

また何かの機会に、通常立ち絵を使ったノベマス、やりたいなぁと思いました。

おしるP、動画を取り上げて頂いて、ありがとうございます。

見えないから見えるもの。

テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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非公開コメント

デメリット、と思われる物を掛け合わせたら面白い物ができちゃった。
うーん、こういう事があるから創作は面白いですね。
僕の好きな漫画のジョジョなんかも「少年漫画」と「グロテスク」みたいな所から出発した訳で、一見マイナスにしかならない組み合わせがプラスになるのは存外「稀によくある」のかも知れません。
でもそれは高い実力があってこその物だと思うので、やっぱりガルシアPさんはすごいなあと感心しきりなのですけど。

手法、というか普段使える物(ここでは表情?)が使えないという事に関してですが、僕も地の文を使わないSSを初めて書いて会話体のデメリットを色々感じました。(今までは地の文ありで書いてました)
例えばちょっとした描写も全て婉曲的にしないといけないのがもどかしいんですよね。
でもだからこそ読者の想像に任せるしか無いというか、むしろ読者に話を完成させてもらうというか。

まとまりの無いコメントを書いてしまい申し訳ない。とりあえずとのばな最新話見てきます!

沈思。

作者が全てを創り上げて視聴者に提示し、
それをどちらかというと受動的に受け止て頂くのが、動画らしい動画だと思います。
端的に言えばPV系動画はその最たるもので、
圧倒的な映像美と心を揺らす音楽、アイドルの魅力などに飲み込まれ、
とても気持ちのいい音と光の洪水に、数分間、身をゆだねる感じ。
多分、それは「プッシュ型」の作品としての洗練なんだと思います。

テキストを使って物語を紡ぐに当たっても、
「それ」に近づけるのが、動画らしい動画の作り方なんだと思います。

その一方で、その動画という媒体を使って、
視聴者の方の想像力を最大限に発揮できる物語を目指すのが、
全画面テキスト型を筆頭とする見せ方で、
それは「プル型」の作品としての洗練なんだと思います。

全画面テキスト型の動画のメリット・デメリットと、
SSのメリット・デメリットについての比較は、常々考えています。
「SSでいいんじゃね?」と言われるノベマス動画と、
「動画にすればいいのに」と言われるSSの差はどこにあるのか。

そんな事を、割と真剣に考えています。
いつもご視聴、ありがとうございます。

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プロフィール

ガルシアP

Author:ガルシアP
◎レッガー=●カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”。

SS書いてましたが、
動画も始めて3年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

Web-:http://garciap.web.fc2.com/
mail:underkoverloverz◆gmail.com

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