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暗中飛躍のプロデューサーと、絶対無敵のアイドルの話。の話。







【ネタバレ注意】
以下、色々書きますが、もちろん本編の内容に踏み込みますので、
ご視聴後にお読みいただけると幸いです。

コレ読まないと先が分からないとかって事はありません。オマケです。あとがきです。
将来的なネタバレ以外は本当に色々書いてしまうので、全部自己責任で。

 
年末に投稿して気持よく2012年を終える予定が、
なんやかんや諸々あって、年内に終わらず、
なんとか1月1日の初日の出までにUPするぞと頑張っていたんですが、
結局、夜になってしまいました。

動画作りながら年越しとか、初めての経験です。

そんなこんなで、2013年、最初の動画となりました。
『色黒の社長の話。』第18話です。お待たせ致しました。
視聴者の皆様からすると、全く終わりの見えない物語だと思いますが、
今年も、ゆるりとお付き合い頂ければ幸いです。


で、今回の動画に関しては、一旦、流れを追って色々書いてみます。

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【最初のシーン】


雪歩っぽい人が盲目っぽい人とお話した後で、
車にはねられる、というシーンです。

後ですぐ分かりますが、映画の撮影中。
物語のクライマックスシーンです。

映画の内容としては特殊な能力を持った少女(雪歩)が、
大好きな姉(あずさ)を不慮の事故から守る為に頑張る物語なんですが、
つきまとう死の運命は強力で、何度救っても別の不幸が訪れ、
最終的には、自分が身代わりになる事で姉を救う、という物語です。
なので、「最期」という表現が出てきます。
あの時点で、彼女は自分が死ぬ事を知っているので。

映画としてはその後、どんでん返しがあるのですが、そこは割愛。

映画監督はアンディ・ブルース。かつてのハリウッド俳優です。
こちら、ドラマCDの登場人物で、高木順一朗社長の旧友です。
その後、俳優から映画監督に転身、というのは、とのばな時空の設定です。

今回の映画では主演・監督、というポジション。
冒頭の盲目の男性=後で出てきた監督=アンディ・ブルースさんです。

で、スタントマンとして雪歩役を演じていたのは、杜若薫さん。
765プロ所属のプロデューサーですが、プロデューサーの肩書きを持ちながら、
唯一プロデュースユニットに所属していないプロデューサーです。
こちらもドラマCDの登場人物なんですが、とにかく何でもできる万能キャラ。
無茶設定の多い旧ドラマCDの中でも、飛び抜けて完璧な人でした。

そして萩原雪歩、初登場。
名前だけは、番外編で出てましたね。スノーホワイト。
映画内では19歳の少女役。ルックス的にも全く問題なし、という現状。
アメリカ人から見たら、「ガール」ってレベルの外見です。
男性と犬恐怖症はいくらかマシになってます。
劇中のレイニー号は盲導犬訓練受けてるせいもあって、急に吠えたりしないので、
隣にいたり、頭なでたり、くらいならできます。雪歩、頑張った!

あ、あとどーでもいいことですが、チーム・アンディの助監督は
日系人ですので、日本語の読み書き会話が可能です。なので「薫さん」です。


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【百眼番人の迷宮】


世間的には盛り上がってるテンペストです。
第一夜の投票行動に関しては、
・魔王エンジェル(幸運エンジェル)ファンクラブ(年会費制)会員
・携帯電話所持者
・某動画投稿・共有サイトの有料会員
――のいずれかであれば、1票を投じることができます。
なので、1人で複数の投票も可能ですし、それは認められています。
いちいちCD買わなくても良い分、良心的、とも言えましょう。

この第二夜に関しては、細かい設定と内容と展開と、
ってのをこの3倍くらい用意して、このあと、優華&桜組が、
いかにイレギュラーバトルを切り抜けつつ歌田香織の牙城に挑むか、
って話を全部構想練って、立ち絵影絵もまだまだいくつも作ってたんですが、
正直、主役以上の取り上げ方になってしまうのでバッサリ割愛しました。

エンジェルの名前あり設定ありの新キャラもいるんですが、
その辺は水面下で動かしておこう、という感じ。
ちょっとトロい頭脳系のキャラです。あと眼鏡。


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【社長と事務員】


例によって、社長vs美希は美希有利で展開します。
社長は強がりで見栄っ張りなので、そういう空気を読まずにまっすぐ切り込む美希は相性悪い感じ。
往年の黒井社長は周りにイエスマンしかいなかったので、その環境の良し悪しを理解しています。

動画をご覧頂いた皆様には、なんとなく伝わっていると思いますが、
今回の『大仕掛け』については黒井社長も納得し、一枚噛んでます。
役割としては、アンコールのタイミングまでに美希を会場へ行かせる役。
何パターンか想定していたんですが、忘れ物に気付いた美希に、
それを届けさせる、という形で達成しています。

『大仕掛け』については、ともすれば絶対反対の立場に立ちそうなもんですが、
そこはプロデューサーの説得が上手かった、という格好です。
この辺りは、次回の頭で少し触れる予定。
あと、社長が美希に渡した封筒の中身も、次回冒頭で明らかになります。
なんとなく、会話の流れとその後の展開から、想像は付くかもしれませんが。

あと、石川実経由で事件に少し関わった事もあり、黒井社長は黒井社長なりに、
桜井夢子、秋月涼、そして桜井未来の事を気にかけています。
もちろん、表向きは小賢しい765プロの、どうということはない新人アイドル、として。
本音の部分では、才能と努力、育成環境の素晴らしさを把握しているので、
間違いなく大きな壁になるだろう、と予測しています。
本来的な部分では、今の秋月涼の在り方は、黒井社長自身の哲学に近い存在だと考えています。
ただし、天ヶ瀬冬馬に、そうなれとは言いません。絶対に。

『とのばな』の世界では、ランクSアイドルは大して量産されていません。
が、数少ないランクSアイドルの中に、如月千早がおります。
彼女は765プロ在籍時に、最終的にランクSまで昇り詰め、国民的なアイドルになっています。
あと、かつて765プロの“黄金世代”と呼ばれたアイドルの中にもう1人、
ランクS経験者がいるのですが、今回の動画では、ちらっと一瞬しか映ってません。

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【亜美と綾】


765プロの賑やかコンビ。
綾の、プロデューサーとしてのモットーは「ライブ・イズ・サプライズ!」。
会場に来てくれた人をいかに驚かせ、楽しませるか、というのが彼女の主義です。
その点で、アイドル・双海亜美との相性は抜群で、ファンもLIVEを楽しみにしています。
第16話ラストに出てきた彼女の演出案『The Mirrors』は、
会場内で事前に録画していた双海真美の姿の亜美の映像を流しながら、
その手前で亜美がステージを行うことで、擬似的に双海姉妹のステージを作り出すこと。
アンコールのタイミングで衛星中継を使って、三浦あずさをゲストに呼ぶこと、でした。
※勝敗が決する前、及び決戦曲でのゲスト参加は認められない為、アンコール枠です。

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【律子と765プロ社長】


当然、という感じなのですが、こっちの社長も仕掛け人の1人です。
とりあえず、律子を通さずに765プロの曲のLIVE使用許諾を出せるのは社長のみな訳です。
あと、杜若Pに連絡を取り、現地のスケジュール調整もしてもらっています。
残す役割は、どうやって律子をフェス会場まで連れて行こうか、という点なのですが、
正直な話、律子も光のステージを見たい、という想いはあるはずだ、と理解しているので、
その辺りは逃げ道を作ってやることで、比較的上手く誘導できました。
本音と建前がこんがらがってる、難しい大人の立場ですねー。この辺は。
どうあれ、互いに良き理解者であります。この2人は。

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【この世界のフェスについて】


前に、魔王エンジェルvsエレクトロスフィアでフェスを描いたのですが、
あちらは東豪寺プロが所有するフェス専用会場で、対面式2ステージ同時稼働が可能でした。
ですが、ぶっちゃけ、そんなコストパフォーマンスの悪い施設なんて、全国にいくつもなく、
あったとしても屋外の仮設ステージになるのが定番なのですが、
別のパターンとして、通常のライブ会場やスタジアムを使って交互にステージを行う、
という形式のフェスもあります。ちょうど今回は、そんな感じ。
で、このステージを選択したのはアイドルアカデミー大賞首都圏エリアのエリアホルダー、
765プロ側です。なぜ、この会場なのか。双海亜美のステージを、間近で、音無光に見せる為です。

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【音無光のフェス選曲について】


歌える曲が無いので、聖歌・賛美歌を歌わせる――は17話冒頭、社長とプロデューサーの寸劇。
これは、仕掛けられた盗聴器に聴かせるための小芝居でした。
具体的に何かを狙ってのリークではなく、誰かが盗聴してるなら混乱させてやろう、程度。
本命のアクションのカモフラージュになればラッキーみたいな感じです。

光に765プロの歌を歌わせる事。
指導に春香と美希を当てる事。
フェスで双海亜美と戦わせる事。

この3点は、プロデューサーの考えです。
プロデューサーは光を、いかに最短距離で、最高の成長をさせるか、考えます。
その中の一つが、上の3点の組み合わせでした。
綾Pにとっては、フェスですが、天ヶ瀬Pにとって、これはハードレッスンです。
勝敗の行方はどうでもいい。むしろ、その中で何を得て、どう成長するか。

そんな話を添えて、プロデューサーは765の社長に直談判します。
第16話、後半です。
touma_765p
この、2割の部分。
その話を聞いて、「音無光を育てる」という目的を共有し、協力したのが765社長です。
楽曲の使用許諾は、通常であれば全て律子が采配しますが、そこは全部社長印で解決。
その後、綾の演出案『The Mirrors』を見て、「どうせなら」と、
プロデューサーに逆提案をします。呼べるだけ呼んでしまおう、と。

かくして、新旧プロデューサーの暗躍により、夢のステージが準備されました。

ちなみに、『ALRIGHT*』『乙女よ大志を抱け!!』『i』の3曲の使用許諾を出した事は、
当然765社長が知ってますし、決戦曲『乙女』、アンコール『i』は天ヶ瀬Pから宣言されてます。
その流れについては、765社長がこっそり亜美に伝えています。
亜美はその辺り全部把握していて、綾Pや律子に勘付かれないよう演技をしています。

演技という事で言うと、決戦曲終了後の亜美・偽真美のトークも事前録音です。
あの辺りまでは、「勝った場合はこう」という事で、演出案『The Mirrors』に含まれていますが、
途中から全て亜美のフルアドリブになっています。

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【双海亜美のフェス選曲について】


『YellowYellowHappy』を歌わせたかった。亜美に!
随分前から準備はしてたんですが、ようやく陽の目を浴びました。
ボーカルのキーを2つくらい上げて、千秋よりも亜美に聴こえないかな、とか調整。
頭の歌詞以外はあえて抜き。そんな感じで。

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【初めてのこと、色々】


今回、第18話は、色々と初めてのことが満載だったりします。

地味なところでは、東豪寺優華のTシャツが透ける所。
あれはほぼ同じ形の影絵を2枚重ねての演出になっており、初めての演出です。
その手前の、アンディ監督とレイニー(犬)も重なってますね。
あれは全く違う形の影絵ですが、そもそも人間以外の影絵はあれが初、なはず。

7_13_1
影絵で言うと、こういう構図も初めてですね。
こういう華々しい絵面は、あまりこのお話には登場しませんので、珍しい感じ。

劇中のBGMとして、アイマス曲が流れるのも、この話にしては珍しいですね。
これ以前だと、涼の着信音で『魔法をかけて』が流れたくらいでしょうか。
今回は色々と流れました。
ちなみにラストの『i』は2トラックを別々に同時再生しているので、
イヤホンで聴くと、左右で歌ってる人が違います。若干。

あとは、ラストの引きが、ああいう形は、初めてです。
通常であればラストメッセージで終わりなんですが、今回はもう1シーン置いています。
以前、光のダンスレッスンをした翔太が、「伝えたいことがある」と言っていました。
それを、とうとう伝えたシーンです。
ここから少しだけ時間が巻き戻り、美希と冬馬のシーン、次いでこの冬馬と翔太のシーン――。
そんな感じで、次回、第19話が始まります。

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以上、第18話、『暗中飛躍のプロデューサーと、絶対無敵のアイドルの話。』でした。

質問、ご意見等、随時お待ちしております。コメント欄等ご利用下さい。
また近日、生放送やるので、場合によってはそこでもお答えします。


テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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happy new year

以前、綾Pの活躍を望んだコメントをした者です。今話の、らしい役回り、非常に楽しく見させてもらいました。彼女が春香と伊織のいない765で働いているというのも、また妄想が滾ります。冬馬に噛みついたのは、春香と伊織が光に一目置いてるのが気に入らないという面もあったのでは、とか。
今回名前の出たマイナーキャラたちの物語への絡みも興味深いです。DSで騒がれた男の娘も、2で危惧された恋愛要素も、アニマスの心因的に声を失う千早も、我々ドラマCD好きがすでに通り過ぎているッッッっ。
ガルシアPからのお年玉、ありがたく頂戴しました。

「365分の1日。それだけのこと 。」

元日は他のシリーズの新作も投稿されていてなかなかに優雅な1日でした。
今回、18話を視聴して「とのばな」の魅力を再確認すると同時にちょっとした懸念を抱いたりもしました。

魅力というのはやはり最後の(律子へのフォローも兼ねた)オールスター演出ですね。
とのばなではガチバトルよりもこういったオールスター演出をもっと見ていたいです。
というのも真っ向勝負を描く上では文章主体の作品は映像作品に比べてやや不利だと思うからです。
実際、アイマスのSSで描かれる対決はアイドル対決ではなく、策を練ったプロデュース対決が主流になっている印象ですし。
今回の対決自体は亜美の人となりと光の未熟さが反映されていて納得のいく結末になっていましたから
少年漫画チックなバトルよりも、対決の意図やキャラの役割を抽象化していく路線のほうが無難かもしれません。

一方で懸念とは何かというと優の設定です。
17話で明かされたときに不安を覚えたのですが、日高のブランドは曲者ですね。
作中では公表しない設定ですが、視聴する側にとっては二世の肩書きが優個人の実力を喰ってしまいかねませんから。
そういった意味では圧倒的な実力で無双するのではなく、泥臭く這い上がる様子は彼女らしくてちょっと安心しました。
しかし、優個人の武器として人を惹き付けるカリスマ性があるとの説明が入りましたが、
日高のブランドに対抗しうるカリスマ性を描写するとなるとちょっとした冒険でしょう。
カリスマ性のあるキャラといったら帝王タイプやナウシカタイプばかりではなく、
FF8のラグナみたいなパターンも存在するわけですが(初めてラグナ編をプレイしたときは軽い衝撃を受けました)。

追記
冒頭の映画のモデルは「バタフライ・エフェクト」(ディレクターズ・カット版)でしょうか。
シュタインズ・ゲートに影響を与えた傑作でしたけど。

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新年早々

あけましておめでとうございます。

こっちは雪がひどくてテンション↓↓だったんですが、とのばなを見つけて↑↑です。

魔王サイドはアイドルとアイドルが水とオイルでムッハー!な感じですな。実にサービス精神旺盛な企画ですね。どなたか一枚絵担当の方はいらっしゃいませんか?w

さて、今回はとうとう律子と美希が同じ舞台に立ちましたね。これは番外編でやってた、現765プロ社長と律子の食事シーンの会話の伏線回収ってことですか。二人を舞台に立たせるための仕掛けとか根回しとか、想像しただけでにやけてきます。

今年も面白い作品を期待していますよ。

7/13+1の威力に言葉を失います

18話投稿、お疲れ様です。
『プロデュース業とプロデューサー業』の話。ここで羅刹Pに絶大な信頼を置いてしまいました。

第16話ブログ記事によると、
平澤綾Pは『プロデューサーとしての能力は高いですが、計画性とサプライズの人、という立ち位置』だそうで。
「アイネ・クライネ」は既にCランクまで上り詰めたアイドルとはいえ、
「双海亜美」とは経験も自力の差もあると思うのですが、そこらへんAYAPは大丈夫なのでしょうか?
ちょっと気になって、質問だけさせていただきました。

それにしても、アイネクライネも双翼シトリーもESも、五十人余りの魔王エンジェルさえもなんだか気になってしまう「とのばな」…すごい。

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プロフィール

ガルシアP

Author:ガルシアP
レッガー=カブキ=カブトワリ

twitterでは “ gar_cia_P ”

SS書いてましたが、
動画も始めて8年経過。
こちら、デビュー作です。


360版からアイマス界に参加。
ゲームもCDも中の人達も、
ニコマスもSSも、大好き。

Web-:http://garciap.web.fc2.com/
mail:underkoverloverz◆gmail.com

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